シリーズCの資金調達を実施。累計調達額は9.5億円に。

開発中のプログラム医療機器の臨床研究および治験を加速。眼科領域の専門知見とオフライン連携を強みに、オンライン診療事業の拡大・スケールを推進する。
大学発スタートアップであるInnoJin株式会社(本社:東京都文京区)は、このたび、第三者割当増資によるシリーズCラウンドの資金調達を実施いたしました。これにより、当社の累計資金調達額は9.5億円となります。
当社はこれまで、シードラウンド、シリーズAおよびシリーズBを通じ、多くのパートナー企業様ならびに個人投資家様のご支援のもと、医療ソリューションの開発と社会実装に向けた基盤を築いてまいりました。
今回調達した資金を活用し、開発中のプログラム医療機器 (SaMD)の臨床研究および治験をさらに加速するとともに、早期の社会実装および上市の実現を目指してまいります。
また、今回ご参画いただいた引受先企業および投資家の皆様が有する眼科領域における専門的な知見や、オフライン医療とのネットワークを最大限に活用することで、当社のオンライン診療事業のさらなる拡大と成長を推進してまいります。オンラインと対面医療がシームレスに連携する新たな医療提供体制を構築し、サービスの社会実装を一層加速してまいります。

当社の強みと開発中プロダクトの成長戦略
当社は、「眼科診療に特化したオンライン診療デジタルプラットフォーム」「ヘルスケアアプリ」「疾病の診断・治療・予防を目的としたプログラム医療機器 (SaMD)」を組み合わせた独自のビジネスモデルを展開しています。総合オンライン診療サービスが拡大する一方で、眼科領域に特化したデジタルヘルスプラットフォームは依然として限られており、当社はこの領域において独自のポジションを確立しています。
患者様への疾患啓発・受診勧奨から、オンライン診療の提供、さらに適切な対面医療機関への紹介までを一貫して担うことで、眼科デジタル診療プラットフォームの構築を目指しております。

また、「疾患啓発・受診勧奨」「オンライン診療」「医療機関への紹介」を循環させることで蓄積されるデータを活用し、予防医療や個別化医療へとつなげる持続可能な眼科医療の次世代インフラの実現を目指しています。
今回調達した資金により、「オンライン診療プラットフォームの拡大」と、「SaMDパイプラインの上市に向けた臨床開発および薬事承認プロセスの加速」を柱として、事業をさらに推進してまいります。
■ 眼科に特化したオンライン診療プラットフォーム
スマートフォンの普及率は90.6%に達しており(総務省「令和5年通信利用動向調査」)、デジタル社会の進展に伴い、人々の目の健康を支える重要性はますます高まっています。
一方、眼科は極めて専門性が高く、他科の医師が代替して診療・診断を行うことが困難な領域です。また、診察には専用の検査機器が必要となるため、従来は対面での受診が前提とされてきました。しかし、病院やクリニックでは待ち時間の長時間化が常態化しており、仕事や学業などで日中の受診が難しい方にとって、継続的な通院は容易ではありません。
当社は、このような通院に伴う課題を解決するため、目の不調を「気になる」段階から治療までシームレスにつなぐ医療体験を提供しています。
予約・問診・診療・決済までをスマートフォンのみで完結でき、原則として経験豊富な眼科専門医が診療を担当します。ドライアイ、ものもらい、眼精疲労、花粉症などの眼科保険診療に対応するとともに、処方薬は当日発送・最短翌日にお届けできる体制を整えています。
また、オンライン診療だけで完結するのではなく、精密検査や対面診療が必要な患者様には、近隣の提携眼科クリニックへ円滑に紹介することで、オンラインと対面医療が相互に補完する医療ネットワークを構築しています。

■ ヘルスケアアプリ・プログラム医療機器(SaMD)
2035年には約2,850億円規模への成長が見込まれるプログラム医療機器・治療用アプリ市場において、受診勧奨から診断補助、治療補助に至るまで、アンメットメディカルニーズの高い疾患を対象としたSaMDプロダクトの開発を推進し、順次上市を目指してまいります。

・スマホアプリ型花粉症治療補助用プログラム医療機器(未承認)
国内で5,000万人以上が罹患するとされ、発症要因が多様な花粉症を対象に、疾患リスクの可視化や認知・行動変容を促すデジタル介入プログラムを提供することで、一人ひとりに最適化された治療および予防を支援します。
・スマホアプリ型ドライアイ診断補助用プログラム医療機器(未承認)
国内で約2,000万人の患者がいるとされ、高齢化やデジタル社会の進展に伴い今後も増加が見込まれるドライアイを対象に、アプリによる簡易診断を可能とするプログラム医療機器の開発を進めています。
・VRを用いた小児弱視訓練用プログラム医療機器(未承認)
従来のアイパッチ遮閉訓練は治療継続率が低く、保護者の負担も大きいことが課題となっています。当社は、弱視眼には実像、健眼には不鮮明像をVRで表示する独自技術により、ゲーム感覚で楽しみながら取り組める治療環境を提供し、治療アドヒアランスの向上を目指しています。また、医師は治療時間などの詳細なデータを把握することが可能となります。
InnoJinについて
当社は、「ヒトにやさしいデジタル医療」の実現を理念に掲げ、革新的なデジタルテクノロジーを活用した医療機器の研究開発、薬事承認取得、事業化に取り組む大学発スタートアップです。
2022年には第二種医療機器製造販売業許可を取得し、スマホアプリ型ドライアイ診断補助用プログラム医療機器、スマホアプリ型花粉症治療補助用プログラム医療機器、VRを用いた小児弱視訓練用プログラム医療機器などの研究開発を推進しています。また、眼科遠隔診療デジタルプラットフォームの開発を通じ、眼科領域における医療DX(デジタルトランスフォーメーション)の実現に取り組んでいます。

プレスリリース: